法隆寺 五重塔

法隆寺と言えば、五重塔を想像される方が多いと思います。飛鳥時代に建造された五重塔は、現在国宝として大切に管理されています。

日本における最古の五重塔となる法隆寺の五重塔は、金堂とともに法隆寺のシンボルとなってます。そのシンボルとなっている五重塔は中門を通るとすぐ左手に建ってます。

五重塔の高さは、約31.5m(マンションの10階建相当)となっており、塔の先端には錫と銅で作られた制動制の相輪が飾られています。この相輪は塔全体の高さの3分の1をしめる11mもあるのです。

法隆寺西院の五重塔

五重塔の特徴は、上に上がるに従って、部屋の面積が小さくなり、一番上と下では4分の1の面積になってしまいます。五重塔は内部の中心に心柱があり、四天柱によって支えられています。

四天柱の四つの面には、文殊菩薩などの大小の各種の仏像が収められていたそうです。また、当時貴重とされてきたガラスの小瓶に釈迦の遺骨が入れ収められていました。

五重塔のもうひとつの特徴としては、心柱が地下1.5mの深さに埋められた花崗岩の上に建てられることです。そのような五重塔ですが創建以来幾度となく修理されていました。昭和16年から昭和27年の昭和の大修理では、五重塔は解体され、ほぼ当初の姿に復元されました。

涅槃像土(ねはんぞうど)

五重塔の1階にあたる初重の四面には、いろいろな主題によって造られています。南面は釈迦入滅後現れるとされている弥勒菩薩が説教している「弥勒像土」。東面は、在家出身の維摩詰が(ゆいまさつ)が文殊菩薩と問答している「維摩詰像土」。

西面は、荼毘に付された釈迦の骨(舎利)を8国に分かつ「分舎利像土」。北面は、釈迦の入滅に望んで嘆き悲しむ弟子たちの姿を描いた「涅槃像土」。

このように五重塔内には、さまざまな物語を伝えようとする像がさまざま飾られているのです。