法隆寺 金堂
法隆寺の金堂は中国の唐の時代以前の古い様式が残されており、金堂はほぼ正方形で作られています。
飛鳥時代での日本の建築は軽い屋根を乗せるのが一般的でしたが、金堂に関しては重さが耐えられないと考えられ、橋の強度を増すように斗栱(ときょう)が使われました。

金堂の中には、天蓋にかかげられている仏像が安置されています。この天蓋には、シルクロードから伝わったとされる唐草などの模様が描かれており、垂板(たれいた)には、山岳模様が描かれて意います。
釈迦三尊像
金堂の本尊として中の間に安置されている釈迦三尊像は、如来像を中尊し、左右に菩薩の脇侍を配している姿は、見る物の心を透かされてしまう雰囲気を出しています。
釈迦三尊像の表情は「アルカイックスマイル」と呼ばれ、その意味は、かすかに笑みを浮かべた顔の表情です。古き日本にあった日本人にしか察することができなかった表情ではないかと考えてしまいます。
異国風の顔立ちとしても知られている法隆寺・釈迦三尊など仏像の細部までわかる映像があります。
薬師如来坐像
薬師如来坐像は、金堂の東の間に安置されいるが、光背に書かれた90文字の銘文によっていろいろな仮説が出されていることでも有名です。
阿弥陀如来坐像
阿弥陀如来坐像は、金堂の西の間に安置されています。阿弥陀如来坐像は釈迦三尊像や薬師如来坐像が作られて500年以上後に作られた像とされています。そのため、2体とは異なった雰囲気の仏像となってます。
四天王立像
日本最古の四天王像として知られています。その表情は静かで動きもほとんどみられません。動的な動きで知られる四天王の雰囲気とは違った印象を受けます。
- 持国天立像
- 持国天は東方を司る御法神。金堂では東南に安置されている。
- 増長天立像
- 増長天は南方を司る御法神。金堂では西南に安置されている。
- 広目天立像
- 広目天は西方を司る御法神。金堂では西北に安置されている。
- 多聞天立像
- 多聞天は北方を司る御法神。金堂では東北に安置されている。
毘沙門天立像・吉祥天立像
毘沙門天立像は、釈迦三尊像に向って右側に、吉祥天立像は左側に安置されています。
毘沙門天は、インドの古代神話の財宝の神クビラとされており、吉祥天立はインドの古代神話の女神ラクシュミーとされ、左手に願いを叶える如意宝珠を持っている。また、毘沙門天の妃でもあります。
金堂壁画
金堂の壁には、多数の壁画が飾られていましたが、一部を除いて昭和24年の失火によって復元されたものになります。
インド風の官能美で描かれている壁画ですが、どのような意味があるのかは未だにわかっておらず、有力な説として釈迦・阿弥陀・弥勒・薬師の浄土図の説になります。