法隆寺 夢殿 救世観音

法隆寺の東院の本堂は夢堂とされ、聖徳太子が創建した斑鳩宮跡に建立されました。

聖徳太子一族が滅亡してからは、斑鳩宮は荒れた状態になっているのを行信僧が太子の遺徳を偲び、斑鳩宮の状態に心を痛め東院を創建されたそうです。

法隆寺東院の夢殿

夢堂は八角の形をした円堂で、さらに内部にも八角の2重構造となっています。さらに中央にある仏壇も八角の厨子があり、そのなかに夢堂の本尊救世観音が安置されています。

救世観音

救世観音(くせかんのん)は、聖徳太子の等身大の秘仏として崇められ、寺の僧ですら見ることが少なかったと言われています。

救世観音は、樟の一木造で造られており、像高は178.8cmで全体を金箔を施されています。この救世観音の左の手にそっと持たれているものが、「救世観音宝珠」を呼ばれています。

聖徳太子の姿を写したとされ七百年間も秘仏だった法隆寺・救世観音、神秘的な容姿の百済観音を見ることができます。

行信僧都坐像

行信僧都坐像は、夢殿内の東北に安置されており、その姿はあぐらの足の上に左右の手を置き、その手には如意を持ち、衣端を紐で左肩に吊るす中国風の法依をまとっています。

表情は、いかにも意志が強そうに造られています。行信は、聖徳太子を供養するために東院を建立された方でもあります。

道詮律師坐像

道詮律師坐像は、夢堂内の西北に安置されています。道詮律師坐像となっている道詮は、法隆寺に40年間暮らし、学徳の高い名僧であります。

道詮は、行信が他界して100年後に東院の大修理を行い、東院の偉業とされ法隆寺の歴史に名をのこすことになりました。